| 表1 富山湾沿岸における波浪災害(1970年〜2015年) | |||
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年月日 (場所) |
H1/3,T1/3 (時刻,波浪計) |
波浪種類 | 災害内容 |
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1970年 1月31日 (富山県東部) |
データ無し (無し) |
寄り回り波 |
01月31日午後4時頃から富山県東部の海岸へ高波来襲。02月01日、入善町と滑川市に浪害対策本部を設置。 入善、黒部、滑川、朝日町に被害(富山県東部に被害)、負傷者10名、家屋半壊22棟、床上浸水236棟。 2月 1日23時過ぎに峠を越し、 2月 2日午後に治まった。 |
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1970年 3月17日 (滑川市) |
データ無し (無し) |
寄り回り波 |
3月17日夜から18日朝にかけて、滑川市高月町に寄り回り波が押し寄せた。高月町の作業場 1棟が倒壊、公民館 も一部損壊。 |
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1972年12月02日 (富山県東部) |
データ無し (無し) |
寄り回り波 |
02日朝から03日未明にかけて寄り回り波が押し寄せた。死者1名、重軽傷10人、家屋は 7棟が全壊、10棟が半壊、 25棟が一部損壊、床上浸水18棟、床下浸水61棟、この他護岸堤・農道の決壊及び自動車の転覆等があり滑川市で 50世帯が避難、滑川では戦後最大の浪害となった。朝日町と滑川市に浪害対策本部設置。 (死傷者11人、被害総額10億円の寄り回り波被害) |
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1979年03月31日 (滑川市) |
1.7m,13.5秒 (22時,新湊) |
寄り回り波 |
31日22時50分頃、滑川市高月海岸の離岸堤に愛知県の釣り人4人が取り残され、滑川署が対策本部を設置して、 救助にあたったが04月01日未明までに一人が死亡、二人が行方不明になり、釣り人1人が救助された。更に、 救助にあたった富山県警機動隊員1人が死亡した。 |
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1981年03月27日 (朝日町) |
1.5m, 9.9秒 (20時,新湊) |
寄り回り波 |
27日13時15分頃、朝日町赤川小川河口の離岸堤で波遊びをしていた小学5年生が、高波にさらわれて海中へ転落 したが、20分後に奇跡的に高波に押し戻されて救助された。事故当時現場は約10m/sの西風が吹き、高さ10m程度 の高波が押し寄せていた。 |
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1981年12月 2日 (魚津市) |
2.33m,10.5秒 (14時,新湊) |
寄り回り波 |
2日午前05時20分頃、魚津市の沖合で横波を受けて漁船員が転落、6名が行方不明。伏木海上保安部長を本部長 として海難救助対策本部を設置。02日午前08時頃、新潟県市振漁港でも横波で漁船が転覆、2人が行方不明。 |
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1981年12月15日 (富山県東部) |
1.19m,13.3秒 (22時,新湊) |
寄り回り波 |
15日15時30分頃、新潟県青海町の市振駅構内に高波が押し寄せ、北陸線が不通となる。北陸線は16日11時20分頃 20時間ぶりに開通し、特急白山114号等計24本が全面又は区間運休し、17日未明までダイヤの混乱が続いた。 |
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1982年10月25日 (佐渡沖等) |
1.03m,10.4秒 (18時,新湊) |
寄り回り波 |
24日〜25日にかけて日本海で突風が吹き荒れ、海難事故が相次いだ。佐渡沖で漁船が転覆、1人死亡、1人 行方不明。 |
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1987年12月02日 (伏木富山港) |
1.58m,10.3秒 (02時,伏木) |
寄り回り波 |
伏木港沖合900mで貨物船(ブルーパイランド号,696屯)が錨泊中、02日未明から荒れ出した波高05〜06mの高波で 走錨し、12月02日05時50分頃、伏木港石油基地護岸堤から約40m沖合で座礁した。(積荷全損,重油流出) |
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1989年03月08日 (伏木富山港) |
2.63m, 6.3秒 (04時,新湊) |
風浪 |
08日午前01時25分頃富山市岩瀬の富山港護岸堤防北側で、沖合約1.3kmに錨泊していたタンカー(999.77屯)が 強風と高波に流されて走錨し、その後座礁横転した。(乗組員3名死亡、重傷1名)事故当時現場付近は10m 以上の強風と高波で大荒れだった。現場付近には重油が流出。 |
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1989年12月31日 (伏木富山港) |
0.56m, 9.6秒 (04時,新湊) |
うねり | 伏木富山港沖で、漁船員が風浪による船体動揺で海中に転落、行方不明。 |
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1990年03月26日 (朝日町) |
1.65m, 8.1秒 (00時,新湊) |
うねり | 02:05頃、宮崎漁港で漁船がうねりに圧流されて座礁。 |
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1990年11月04日 (射水市) |
1.99m, 6.2秒 (14時,新湊) |
うねり | 13:00頃、新湊西防波堤で釣り人が高波により死亡。 |
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1991年02月17日 (富山県東部) |
3.16m,11.0秒 (12時,新湊) |
寄り回り波 |
台風並みに発達した低気圧の影響で高波が猛威をふるい、入善町で 1名死亡、滑川市で 重傷者1名(後日死亡) 及び灯台が倒壊する等の被害があり、1972年12月の被害に次ぐ、19年ぶりの大規模な寄り回り波被害となった。 滑川市は住民に避難勧告を出し、1991年02月17日午後 5時30分に滑川市長を本部長として災害対策本部を設置。 |
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1992年03月06日 (富山県東部) |
1.45m, 7.1秒 (04時,伏木) |
うねり | 07:05頃滑川漁港沖で高波のため漁船が転覆、魚津では南の風2m/s程度。 |
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1992年10月10日 (高岡市伏木) |
0.69m, 6.6秒 (20時,伏木) |
うねり | 19:30頃伏木岩崎鼻沖で高波のためボートが転覆、伏木では南の風2m/s程度。 |
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1993年01月17日 (伏木富山港) |
1.66m,10.7秒 (16時,伏木) |
寄り回り波 |
15:20頃、富山岩瀬漁港東防波堤で釣り人が高波のため海中転落、その後救助された。富山では西よりの3m/s程 度の風が吹いていた。 |
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1993年01月30日 (射水市) |
1.34m,13.3秒 (10時,伏木) |
寄り回り波 |
30日午前07時30分頃、会社員が富山新港東埋め立て地防波堤工事現場の下見に行き、高波に浚われて09時25分頃 行方不明。 |
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1993年03月17日 (高岡市伏木) |
1.74m,11.1秒 (16時,伏木) |
寄り回り波 |
17時頃、伏木国分港の防波堤先端で釣りをしていた女性が高波に浚われて転落し死亡。寄り回り波は18日の14時 頃まで続いた。03月18日に欧州リモートセンシング衛星1号(ERS-1)が富山湾の寄り回り波を合成開口レーダー (SAR)で観測。 |
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1993年10月02日 (富山市) |
1.01m,11.0秒 (12時,伏木) |
寄り回り波 |
10時頃、会社員7名が水橋漁港の離岸堤で釣りを釣りをしていて高波のために戻れなくなり、救助を要請。11時 20分頃、消防隊レスキュー隊員が全員を救助。 |
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1995年04月20日 (高岡市雨晴) |
0.96m,10.1秒 (20時,伏木) |
寄り回り波 |
高岡市雨晴女岩付近の岩場で釣りをしていた2名が、波が高くなり19時頃救助要請。21日05時頃、ヘリコプター で救助。当時、波高3〜4m、北西の風6〜8m。 |
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1996年02月18日 (富山市) |
1.54m, 5.7秒 (16時,伏木) |
風浪 |
15時30分頃、富山市浜黒崎沖でプレジャーボートが大波を受けて転覆。18時40分頃消波ブロックに打ち上げられ ているのが発見された。波浪注意報が発令中で波は高かった。操縦者は行方不明。富山では、北の風6m/s程度。 |
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1996年10月05日 (富山市) |
0.72m, 7.0秒 (22時,伏木) |
うねり |
23時頃、富山市四方港沖の離岸堤で釣りをしていた4名が波が高くなってきたために岸へ戻る際、ゴムボートが 転覆。もう1隻のゴムボートに救助されて全員無事。富山では南西の風2.0m/s程度であった。 |
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1997年03月02日 (富山市) |
0.82m, 8.3秒 (10時,伏木) |
うねり |
13時35分、富山市四方港沖の離岸堤で釣りをしていた2名が、13時頃から風波が強まり海岸に戻れなくなって 救助要請。巡視艇の監視のもと自力で海岸に戻り無事であった。富山では西の風9m/s程度だった。 |
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1997年12月08日 (黒部市) |
0.24m, 4.5秒 (00時,伏木) |
うねり |
0時30分頃、生地鼻沖で漁船が横波を受けて転覆。魚津では南の風2m/s程度であった。北よりうねりが侵入した ものと思われる。 |
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1998年11月24日 (入善町) |
波浪データ欠損 (無し) |
うねり |
17時頃、3人が吉原沖離岸堤で釣りをしていたが、風波が強まったために戻れなくなり入善消防署員が救助。 泊では南西の風8m/s程度であった。 |
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1999年03月06日 (富山市) |
波浪データ欠損 (無し) |
風浪 |
16時頃、2人が岩瀬漁港防波堤で釣りをしていたが、高波のために戻れなくなり消防署員が救助。富山では4m/s 程度の北東の風が6時間程度吹いていた。 |
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2000年09月03日 (水橋,伏木) |
1.06m,10.7秒 (08時,伏木) |
寄り回り波 |
6時15分頃、水橋漁港沖離岸堤で釣人が高波にさらわれて行方不明。15時30分頃、伏木港沖でプレジャーボート が横波を受けて転覆。 巡視艇が2名を救助。伏木では、午後から5m/s程度の北北東の風が吹いていた。 |
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2004年10月20日 (伏木富山港) |
6.53m, 8.4秒 (22時,伏木) |
風浪 |
台風23号による強風と波浪で練習船が富山港沖で走錨して20日23時頃座礁、負傷者18名。伏木港ではロシアの 貨客船が横転。海上保安庁及び第九管区海上保安本部が「台風23号に伴う伏木富山港集団海難対策本部」を設置。 |
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2005年03月25日 (入善町) |
1.46m, 9.8秒 (20時,富山) |
寄り回り波 |
入善町吉原海岸で、17時以降に、女性が海に転落して死亡。24日の9時〜17時の間には、入善で釣り人が海に転 落して死亡している。24日から26日にかけて寄り回り波がきていた可能性が強い。 |
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2008年02月24日 (入善,伏木等) |
4.23m,14.3秒 (14時,伏木) |
寄り回り波 |
入善町芦崎地区と伏木富山港で大きな被害があり、入善町や黒部市等が災害対策本部を立ち上げた。寄り回り 波による被害は死者2人、重傷1人、軽傷15人、建物は住宅172棟、倉庫等283棟が損傷した。伏木富山港では、 重さ2500屯のケーソンが10m程度移動した。被害総額は約80億円。被災地域の復旧や今後の対策及び寄り回り波 のメカニズムの解明を行うために、国や県等による3つの検討委員会が設置された。 |
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2009年 2月21日 (魚津) |
2.65m,12.6秒 (22時,富山) |
寄り回り波 |
21日夕方、魚津市の海岸沿いの道路に波しぶきがかかり始めたので、17時40分から海岸沿いの県道魚津生地入善 線と市道合わせて約4kmの道路が通行止めとなった。魚津市において、波による通行止めは2008年2月の寄り回り 波以来である。 |
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2009年10月07日 (新湊) |
波浪データ欠損 (無し) |
台風 |
07日15時頃 富山新港内に係船中の練習船若潮丸(総トン数231屯,全長53.59m)が岸壁に衝突し船体に亀裂が 入った。その後、8日朝にかけて外板、フレーム等を損傷した。また、岸壁に取り付けてあったフェンダーが 損傷した。08日4時頃から7時頃にかけて富山新港内の波が最も大きくなった。 |
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2012年11月10日 (氷見) |
1.35m,10.3秒 (12時,伏木) |
寄り回り波 |
10日午前11時頃、氷見市阿尾の沖合約300mでプレジャーボート(全長約5m)が、後ろから大波に襲われて転覆。 目撃者の通報により、乗員3人は約40分後に海上保安部により救助された。天候は安定しており波は高くな かったが、突然大波に襲われて転覆した。 |
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2015年 3月25日 (富山新港) |
1.34m,11.2秒 (12時,伏木) |
寄り回り波 |
25日午前、富山新港東水路の富山高専臨海実習場に係留していた小型船舶1挺が沈没状態となり、さらに、 12時頃に小型船舶3挺が沈没状態となった。 |
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2017年10月23日 (富山新港) |
4.69m, 9.4秒 (04時,伏木) |
台風 |
2017年10月22日〜23日にかけての台風21号の通過により富山新港内にうねり性波浪が侵入、港内で数分 周期の固有振動が生じ、固有振動とうねり性波浪が相互作用してうねり性波浪が数分周期でビートし、 波高1.5m以上の波が生じていた。(停電で水位観測が中断したため最大波高は不明)その結果、富山高等 専門学校臨海実習場に係留中の小型船舶が波で動揺し岸壁に激突する等して、後部構造物が破損した。 |
☆射水市海老江地区で語り継がれている波浪災害 ☆滑川市高月海岸での波浪災害 ☆海王丸走錨・乗揚げ事故(2004年10月20日) |
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