浅海波 (Shallow water wave)
  水深の深い海域を波が進行している場合、波の波長や波速は、
波の周期のみの関数であり、次のように表される。
  C=gT/(2π)=1.56T                       (1)
  L=gT2/(2π)=1.56T2
C:波速[m/s], L:波長[m], T:周期[s], g=9.8m/sec2, π=3.14

  また、水の粒子は平均位置を中心として直径が
    H・eky          
    H:波高, e:ネイピア数(2.7182), k:波数(k=2π/L)
    y:深さ(水粒子の平均位置)

の円運動をする。海面(y=0)では直径H、海面からL/2の水深(y=-L/2)
では直径H/23で、水粒子が円運動していることになる。
  水深L/2では、水粒子の運動は海面での運動の1/23であり、水粒子の
運動はほとんど無視することができる。従って、周期Tの波が海底の
影響により変形しはじめる水深はL/2=0.78T2となる。従って、水深が
波長の1/2より深い海域の波を深海波(Deep water wave)、水深が波長
の1/2以下の海域の波を浅海波(Shallow water wave)と呼ぶ。
  さらに、水深が波長のおおむね1/20以下になると波速は水深hのみの
関数で表される。このような波を長波、または、極浅海波と呼ぶ。
 浅海波の波速Cと波長Lは、次式で与えられる。
L= gT2 tanh 2πh                (1)
L
C= gT tanh 2πh =( gL tanh 2πh )1/2      (2)
L L
L:波長, T:周期, g:重力加速度,π:円周率, h:水深

  周期Tと水深hが与えられると、波長Lの近似値を用いて繰り返し計算
(Newton-Raphson method)することにより、上式から波長と波速を求める
ことができる。
 水深がその場所の波長の概ね1/20以下、すなわち極浅海波の場合は、
(1)式と(2)式において、tanh(2πh/L)=2πh/L とすることができるの
で、波長と波速を次のように表わすことができる。

 L=T(gh)1/2                              (3)
 C=(gh)1/2                                 (4)

☆補足
  tanh(θ)は双曲線正接、cosh(θ)は双曲線余弦、sinh(θ)は
双曲線正弦であり、それぞれ次式で表される。

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