|
潮汐に関する用語 (Terms on ocean tide) |
(1) 潮高(Tide height),潮位(Tide level) 最低水面(略最低低潮面)から測った海面の高さであり、 風浪やうねり、港湾の固有振動(セイシュ)等の短周期変動 成分を除いた高さ。潮位とも言う。 (2) 高潮(High water)と低潮(Low water) 潮汐によって海面が最も高くなった状態が高潮で最も低 くなった状態が低潮。 (3) 潮差(Tidal range) 相次ぐ高潮と低潮との海面の高さの差が潮差。 (4) 大潮(Spring tide)と小潮(Neap tide) 潮差は地球,月,太陽が一直線上に並んだ時から1〜2 日後に極大となり、地球において月と太陽のなす角が 90゚ になった時から1〜2日後に極小となる。潮差が極大となっ た時が大潮、極小となった時が小潮である。 (5) 朔(New moon;さく)と望(Full moon;ぼう) 月が地球と太陽の間にあって地球から月を見ることが出 来ない状態が朔であり、地球が月と太陽の間にあって月が 満月として見える状態が望。 (6) 潮令(Age of tide) 朔あるいは望から大潮になるまでの時間を日数によって 表したもの。 (7) 月潮間隔(Lunitidal interval) 月がある地点の天の子午線に極上正中又は極下正中してか ら、その地点が高潮になるまでの時間が高潮間隔(High water interval)、低潮になるまでの時間が低潮間隔(Low water interval)である。両者を総称して月潮間隔と言う。 (8) 大潮升(Spring rise) 最低水面から大潮の平均高潮面までの高さを大潮升と言う。 (9) 近地点潮(Perigean tides) 月がその公転軌道上、近地点付近に来た時に潮差は最大に なる。この時の潮差極大の潮汐を近地点潮と言う。 (10)日潮不等(Diurnal inequality) 相次ぐ2つの高潮又は相次ぐ2つの低潮における海面の高 さ及び時間間隔は、同じ日であっても必ずしも一様にはなら ない。この現象を日潮不等と言う。 (11)平均高潮間隔(Mean high water interval) 長期間にわたって高潮間隔を平均したもの。 (12)平均低潮間隔(Mean low water interval) 長期間にわたって低潮間隔を平均したもの。 (13)潮時差(Difference of tidal hour) 潮時差=[M.H.W.I.]-[M.H.W.I.]0+31/30・(L0-L)+(S-S0) [M.H.W.I.] :平均高潮間隔 [M.H.W.I.]0:標準港における平均高潮間隔 L:経度を時間で表したもの。L0は標準港における値 S:採用した標準時が世界時よりも進んでいる時間。 (S0は標準港における値) (14)潮高比(Ratio of the range of tide) 潮高比=[大潮差]/[大潮差]0 大潮差(Spring range):大潮における潮差を平均したもの (15)分潮(Tidal constituent) 天の赤道上を各々固有の速度で回っているある一つの仮想 天体による潮汐。 (16)半潮差(Semi-range) 各分潮の潮差の1/2を半潮差と言う。 (17)遅角(Phase lag) 各仮想天体が極上正中してからその分潮が高潮となるまで の時間を 角度によって表したもの。 (18) 月齢(Age of Moon) 新月(New Moon:月と太陽が同じ方向にある時)からの経 過時間を 平均太陽日で表現したもの。満月の時の月齢は15 である。 (19) 天文潮(Astronomical Tide) 天体の引力(起潮力)による潮汐。天体の引力による起潮 力は海洋だけではなく個体地球や大気等にも作用して潮汐を 引き起こす。天体の起潮力による海洋の潮汐を海洋潮汐 (Ocean Tide)、個体地球の潮汐を地球潮汐(Earth Tide)、大 気の潮汐を大気潮汐(Atmospheric Tide)と呼ぶ。 (20) 気象潮(Meteorological Tide) 気圧,風,海水温度等の変動によって海面の高さ(潮位)が 変化する現象。 (21) 最低水面(CDL:chart datum level) 海図に記載されている水深の基準面。長期間の潮位から調和 解析により求めた潮汐定数の主要4分潮(O1,K1,M2,S2)の振幅 の和をZ0とすると、最低水面は平均水面よりZ0だけ低い水面と して定義される。水深は最低水面から海底までの距離。 |