潮位観測を行う場合には、潮位を測る基準面を決めておく
必要があります。潮位に限らず、山の高さや水深を測定する
場合も同様で、高さを測定する基準面が必要です。一般にこ
れらの基準面は、海面の高さを長期間観測することにより決
められます。ここでは、高さの基準面について紹介します。
(1)東京湾平均海面(Tokyo peil:TP)
陸地における標高の基準面で、1873年〜1879年の約6年間
に東京霊岸島で観測された平均潮位。
(2)観測基準面(Observation datum level:ODL)
各検潮所における潮位観測の読み取り基準面
(3)平均潮位(Mean sea level:MSL)
平均水面(平均海面)ともいい、ある期間の潮位の平均。
潮汐がないと仮定した海面のことをいい、通常は1時間毎の
観測値の平均で決定する日平均水面、月平均水面、年平均
水面などがあります。気象庁では通常5年間の毎時の潮位の
平均値を用いています。
(4)最低水面(Chart datum level:CDL)
略最低低潮面(N.L.L.W.L)ともいい、平均水面から潮汐の
調和分解で求めた主要4分潮の半潮差の和(Hm+Hs+H'+Ho)
だけ下の面をいい、海図に記載されている水深及び潮汐表の
基準面となっています。
(5)最高水面(Chart datum level:CDL)
略最高高潮面ともいい、平均水面より潮汐の調和分解で求
めた主要4分潮の半潮差の和だけ高い面で、海図上で海岸線
や架空線・橋等の高さの基準として用いられています。
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